CBDは大麻草から抽出される成分なため、麻薬のようなものではないかと心配する人もいることでしょう。
しかし、CBDと麻薬は違うものです。
ここでは、CBDとはどのような成分なのか、CBDと麻薬は何が違うのかなどを解説していきます。
CBDとはどのような成分?
CBDはカンナビジオール(Cannabidiol)の略称で、大麻草に含まれる成分です。
大麻草には80種類以上のカンナビノイドが含まれているといわれており、CBDはその中の一種です。
大麻草というと違法なものというイメージを抱くかもしれませんが、CBDは違法性のない成分です。
日本の法律で規制されているものは、大麻草に含まれるTHCという成分です。
THCはマリファナの主成分で向精神作用があり、いわゆるハイという状態になります。
一方、CBDには向精神作用はありません。
日本の法律では麻の花や葉について規制をしているため、CBDは麻の種子や茎から抽出をしています。
大麻取締法では、麻の種子と茎については規制していません。
また、原料やCBD製品を輸入する際には、厚生労働省の麻薬取締部が該否を確認を行っています。
輸入をする場合には、証明書、成分分析書、写真などの提出が必要です。
THCが検出された場合には、大麻取締法において輸入者が処罰される可能性があります。
CBDの研究が進められており、これまでにさまざまな報告がされています。
不眠、うつ、炎症の緩和などへの働きが期待されています。
CBDに中毒性はある?
麻薬は脳の報酬系を刺激して快感を与えます。
脳の報酬系を刺激する電極をマウスの脳に埋め、ボタンを押すと報酬系が刺激されるようにした実験では、マウスはエサを食べることなくボタンを押し続けたそうです。
生命維持に重要な食事よりも、報酬系が刺激される快楽に夢中になってしまったのです。
このことから、報酬系を刺激するものには中毒性があるといえそうです。
それだけ、報酬系が刺激されることに魅力があります。
麻薬には中毒性があり、依存症になってしまうことは珍しくありません。
CBDは大麻草から抽出される成分なので依存性がないか不安に感じることでしょう。
しかし、CBDは安全な成分で中毒性はありません。
そのため、依存性はなく安心して使える成分といえそうです。
依存症が心配される成分は、大麻草に含まれるTHCという成分です。
CBD製品として販売されているものと、マリファナでは使用している麻の種類や部位が異なります。
アメリカの連邦法による大麻草の区分けでは、産業用ヘンプ(麻)とはCBD成分の含有率が20%以上でTHC成分が0.3%以下、違法薬物のマリファナはCBD成分の含有率が10%以上でTHC成分が20%以上としています。
麻といっても品種があり、品種によってCBDやTHCの含有量が異なるのです。
そして、日本に輸入されるCBDは麻の種子や茎を使用しています。
CBDは本当に安全な成分なの?
CBDはWHOが安全性を認めている成分です。
忍容性があり、1日1500mg程度までなら摂取しても問題ないといわれています。
しかし、人によって感受性が違うため、CBDの摂取で副作用を起こしてしまことがあります。
これまでには、低血圧、口渇、立ちくらみなどが報告されています。
また、依存性や中毒性はないといわれているCBDですが、毎日のように大量にCBDを摂取していた人が、いきなりCBDの摂取をやめてしまうと、睡眠や不安など心身に影響が出てしまう可能性があります。
さらに、CBD製品にTHCが混入している危険性もあります。
日本にCBDを輸入する際には成分分析書の提出などが求められており、THCが含まれる成分は輸入されないようになっているのですが、厚生労働省の調査で日本で販売されている製品でTHCを含有するものが見つかっています。
CBD自体の害は及ばなくても、THCによる影響を受けてしまう可能性があります。
安全にCBDを使用するためには、製品情報を自分の目で確かめることが重要です。
製品詳細情報で成分分析表が掲載されていることを確認し、安心できるメーカーのものを購入するようにしましょう。