CBDは大麻草から抽出される成分です。
大麻草というと覚醒剤やマリファナを思い浮かべるのではないでしょうか。
しかし、CBDと覚醒剤・マリファナは別のものです。
では、CBDこれらの成分は何が違うのでしょうか。
安全にCBDを利用する方法も紹介します。
覚醒剤・マリファナとは
覚醒剤とはアンフェタミン類の精神刺激薬のことです。
脳を刺激して精神面に作用をします。
脳には報酬系と呼ばれる回路があります。
報酬系が刺激されることで快感を得て、「また欲しい」「もっとやりたい」という気持ちが湧いてきます。
仕事が評価されたときにも快感を覚えることでしょう。
このときにも報酬系が活性化しています。
これはもっと仕事を頑張ろうという意欲につながり、ポジティブなものです。
しかし、報酬系はときに依存症を引き起こします。
その例が覚醒剤です。
報酬系が刺激されて快感を覚え、もっと欲しくなってしまい、依存症となるのです。
マリファナは麻の花冠・葉を乾燥または樹脂化、液体化させたものです。主な成分はTHCです。
THCは脳のCB1受容体への感受性が高く、精神に影響を与えて、摂取をすると精神錯乱・幻覚・幻聴などが引き起こされることがあります。
覚醒剤もマリファナも日本の法律では所持、製造、摂取が厳しく規制されています。
CBDとは
CBDはカンナビジオール(Cannabidio)の略称です。
大麻草には80~114種類ほどのカンナビノイドが含まれているといわれており、CBDはその中の一種です。
アメリカでは商品名「エピディオレックス」が医薬品として承認されています。
日本ではCBDオイル、CBDリキッド、CBDバーム、CBDカプセルなどの製品を購入できます。
これらの製品は健康食品扱いです。
日本では麻の花冠や葉を所持・製造などすることが規制されているため、CBDは麻の成熟した種子や茎から抽出をしています。
規制されているTHCは取り除き、製品として販売をします。
CBDの研究報告が数多くされるようになり、これまでの研究でCBDは忍容性があり、THCのような向精神作用はないとされています。
CBDと覚醒剤・マリファナの違い
依存性
覚醒剤やマリファナには依存性がありますが、CBDには依存性がありません。
法律
覚醒剤やマリファナは、日本の法律では所持、製造、摂取が厳しく規制されています。
一方、CBDは日本の法律では規制されていません。
成分の抽出も規制対象外の麻の成熟した種子や茎を使用しています。
入手
CBDは通信販売や実店舗など、一般的なルートで手に入れることができます。
価格
覚醒剤やマリファナを手に入れるために莫大な資金を使ってしまったという例があるようです。
CBDはもともと含有量が少ない麻の成熟した種子や茎から抽出するため、製品の価格に反映されます。
CBDオイル1本10ml、CBD濃度10%程度のもので15000円程度です。
CBDを安全に利用するために
THCが混入していないか確認
日本の法律ではTHCが規制されており、CBDの輸入の際には届け出が必要です。
そのため、THCを含む製品は流通しないと考えられていますが、厚生労働省が調べたところTHCが混入している製品が発見されています。
製品を購入する際には、THCが含まれていないことを確認しましょう。
THCを含まないことを示す証明書が製品紹介ページで紹介されていることを確認してください。
使用量
CBDは忍容性のある成分と言われていますが、人によっては頭痛や吐き気などの副作用がでることがあります。
初めて使う方はCBDオイルだったら1日1滴など、少ない量から摂取するようにしましょう。
体調を見ながら量を調整してください。
服薬中、持病のある方
現在服薬をしている、持病があるという方は、医師に相談をしてください。
CBDは薬ではなく健康食品ですが、健康食品の中には薬と併用してはいけないものがあります。
どの薬とどのような成分が併用できないのか、専門家でないと正しく判断ができないので、自己判断をしないでください。
妊娠中、授乳中の方
妊娠中や授乳中の方はCBDを摂取しないでください。
気になるときには主治医に相談をしましょう。