糖質制限をしている方に注目されているものが「MCTオイル」です。
MCTオイルとは、中鎖脂肪酸100%のオイルのことです。
では、どうして糖質制限中の方に注目されているのか解説していきます。
低糖質な食べものとは
糖質制限とは、糖質を過剰に含む食品の摂取を控えることです。糖質が多く含まれている食品は次のようなものです。
- 穀物
- 果物
- お菓子
- 芋類
糖質が少ない食品は次のようなものです。
- 油
- 肉類
- 魚介類
- チーズ
- 卵
低糖質な食品を中心にした献立を考えます。
MCTオイルはココナッツやアブラヤシから中鎖脂肪酸を抽出した、中鎖脂肪酸100%のオイルです。
糖質を含んでいないため、糖質制限中でも摂取してよいものです。
なぜ低糖質食品を選ぶの?
糖質は体のエネルギー源になるものです。しかし、糖質を多量に摂取をすると血糖値が急激に上がってしまい、血糖値を下げるホルモンのインスリンが大量に分泌されます。
インスリンの大量分泌により、急上昇した血糖値が急激に下がり低血糖になることも。
また、インスリンには脂肪合成をする働きがあり、大量に糖質を摂取することで体に脂肪が蓄積してしまいやすくなります。
運動をして糖質をエネルギーとして消費できれば脂肪として蓄積しにくいのですが、現代人はデスクワークが中心、車や電車など便利な移動手段の利用による運動不足などにより、体を動かす機会が減っています。
人間の体はエネルギーとして糖質を優先的に使います。
優先順位は糖質、脂質、タンパク質です。糖質ばかり摂取していればエネルギーとして糖質が優先的に使われ、脂質の消費は後回しになってしまうことでしょう。
そこで、低糖質な食品を選んで脂肪をエネルギーに変えていく体にシフトしていきます。
糖質制限中の空腹に対処
しかし、糖質を過剰に制限すると空腹感が強く出て来ることがあります。また、糖質を制限した分のエネルギーを補給しないと、エネルギー不足から体調不良を招く心配があります。
そこで摂取したいものがMCTオイルです。
脂質は消化に時間がかかり、適度に摂取をすると空腹感が和らぎます。
脂質はカロリーが高く、ダイエットの大敵と考えている方もいることでしょう。
しかし、MCTオイルは消化吸収されやすく、素早くエネルギーとして利用できて、体にたまりにくいのです。
エネルギー不足になると不足するエネルギーを補うために、脳は空腹感を出して食べさせようとします。
エネルギーを素早く補給できれば、空腹感を感じにくくなり、食べ過ぎ防止につながります。
MCTオイルは、そのまま飲むこともできるし、コーヒーやジュースなどに混ぜても摂ることができるし、ヨーグルトやサラダなどにかけても摂ることができます。
もちろんCBDとの相性も良く、CBDオイルの基材として広く利用されています。
加熱調理をすると煙が出てくるので、加熱せずに摂るようにしましょう。
普段の食事に少し加えるだけで、空腹感を抑えることに役立ちます。
ケトン体を作りだす
低糖質な食品ばかり食べていると、エネルギー源としての糖質が不足をします。そこで脂肪がエネルギーとして活用されるようになるのですが、そのときにケトン体が作られます。
ケトン体は全身のさまざまな部位でエネルギーとして使われますが、特に消費される部位が脳、心臓、腎臓です。
糖質が枯渇した状態になるとエネルギーとしてケトン体を使わなければならず、どんどん脂肪を利用してケトン体が使われていく体に近づいていきます。
低糖質でも注意
低糖質なものなら太りにくいと思っていませんか。MCTオイルは素早くエネルギーになり、体にたまりにくい油で、しかも糖質がゼロです。
しかし、カロリーはあるので摂りすぎれば肥満の原因になります。
脂質1gは9kcal、糖質とタンパク質は1gで4kcalです。
脂質の方が2倍以上もカロリーが高いのです。
効率的なエネルギー源になるものの、摂りすぎればカロリー摂取量が多くなってしまいます。
低糖質だから安心と思ってしまいがちですが、太りたくないときは1日の摂取カロリーを考慮して摂るようにしましょう。
1日に必要なカロリーや運動量を考慮してください。