ダイエット効果や認知症への効果などが期待されているMCTオイル。
CBDオイルをきっかけにMCTオイルの事を知り、MCTオイル単体でも摂取されている方も多いのではないでしょうか。
そんなとき、体によさそうだからと、つい大量に摂取してしまっていませんか。
CBDオイルの基材程度の摂取では問題ありませんが、MCTオイルを摂取することで下痢を起こすことがあります。
下痢を起こすようだと食べたものをしっかり体が吸収できず、体の栄養になっていない可能性があります。
これではMCTオイルの効果が期待できません。
また、下痢の腹痛でつらい思いをすることもあると思います。
でも、どうして下痢を起こしてしまうのでしょうか。
MCTオイルで下痢を起こしてしまう理由と下痢を防ぐ方法を解説します。
下痢を起こす原因
理想的とされるバナナ状の便の水分量は60~70%程度です。
これ以上水分量が多い水分量80~90%を軟便、水分量90%以上を下痢便といいます。
下痢の原因はいくつかあります。
分泌性下痢
食あたりで細菌などに感染したとき、薬の影響、アレルギーとなる物質の摂取などにより、腸管内の分泌液の増加によって下痢が起こります。
浸透圧系下痢
腸管内で浸透圧を上げようとする物質(便に水分を取り込もうとする物質)があると、便内に水分が引き込まれて下痢便になります。浸透圧を上げる物質には、非刺激性便秘薬に使用される酸化マグネシウムや水酸化マグネシウム、サプリメント、食品に使用されるソルビトールやキシリトールなどがあります。キシリトール配合のガムには「一時的にお腹がゆるくなることがあります」など記載されていますが、これはキシリトールに腸管内での浸透圧を上げる働きがあるからです。
運動亢進性下痢
腸では水分を吸収されていますが、内容物が腸管内を素早く通過してしまうと、十分に水分が吸収されないまま排泄されます。ストレス、暴飲暴食、冷えなどによって自律神経が乱れることが、腸の動きが過剰に亢進する原因です。
その他に、下痢を伴う疾患として大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群などがあります。
MCTオイルで下痢を起こす理由
オイルには便の滑りをよくする働きがあります。
朝起きたときにオリーブオイルをスプーン1杯摂取して、便通をよくする方法もあります。
オリーブオイルにはオレイン酸が豊富に含まれていて、オレイン酸が便の滑りをよくして便通を促すとされています。
MCTオイルにはオレイン酸は含まれておらず、中鎖脂肪酸100%のオイルですが、一度に多量に摂取すると吸収しきれなかったオイルによって便の滑りがよくなり、下痢を起こすことがあります。
特に酸化したオイルは下痢を起こしやすいです。
揚げ物を食べた後に下痢を起こしたことがありませんか。
油の摂取によって便の滑りがよくなったとも考えられますが、下痢を起こした原因として酸化した油も考えられます。
人間の体はできるだけ悪いものを吸収しないようになっています。
食あたりのときに下痢を起こすのは、悪いものを早く排泄するためです。
酸化した油は体にとってよいものではありません。
下痢を起こしては約排泄しようとしていると考えられます。
中鎖脂肪酸は比較的安定した油ですが、開封後に長期間放置し続けたり、直射日光が当たったり、高温になったりすると酸化が進みます。
酸化したオイルを摂取するとMCTオイルによって下痢を起こす可能性があります。
MCTオイルによる下痢を防ぐ摂取方法
体によいといわれているものも、過ぎたるは猶及ばざるが如しで摂りすぎれば体の負担になります。
MCTオイルはさまざまな効果が期待されていますが、摂りすぎには注意をしましょう。
初めて摂取する場合はスプーン1杯くらいを目安にします。
もう少し摂取量を増やしたいときには、体の状態を確認しながら少しずつ増やしていきましょう。
1日の摂取量だけでなく1回の摂取量にも気を付ける必要があります。
1回の摂取量が多いとオイルを摂取し切れずに下痢を起こす可能性があります。こまめに摂取をしていれば摂取した分を効率的に体が吸収できます。
きちんと吸収されれば便と一緒に排泄されるオイルが少なくなり、下痢を起こす心配が少なくなります。
また、MCTオイルだけを飲むよりも他の食べものと一緒に摂った方が下痢を起こしにくいです。
ヨーグルトに混ぜたり、サラダにかけたりするとよいでしょう。