海外セレブや健康を意識する人の間で話題となっているものがCBDです。
CBDはオイルやカプセルなどのサプリメントで摂取できますが、濃度が高いとやや苦味があって摂りにくくいです。
そんなCBDをもっと気軽に摂れる方法がコーヒーとの組み合わせです。
ここでは、CBDとコーヒーの働きや摂り方の注意点などについて解説していきます。
コーヒーと組みあわせると摂りやすい
国際コーヒー機関の統計によると、平成30年度の日本でのコーヒーの消費量は年間47万トンです。平成28年の調査では、日本人一人の1週間当たりの消費量は11.09杯と報告されています。
朝の目覚めに、仕事中の休憩に、残業の眠気覚ましになど、1日に何杯も飲んでいる方もいるのではないでしょうか。
普段から飲んでいるものなのでなじみがあり、CBDと組み合わせて摂取するのも抵抗が少ないと思います。
CBDは麻から抽出されるカンナビノイドの一種で、濃度が高いと苦味を感じます。
オイル、粉末、カプセルなどの製品があり、口から摂取しますが、苦味が苦手な方だと飲みにくく感じます。
しかし、もともと苦味があるコーヒーと混ぜてしまえばCBDの苦味は気になりにくくなります。
砂糖やミルクを加えたコーヒーなら、CBDの苦味をほとんど感じなくなることでしょう。
CBDの働き
麻には114種類以上ものカンナビノイド類が含まれているといわれています。その中にはTHCという成分も含まれていて、精神への作用が強く、幻覚や幻聴を引き起こす働きがあります。
しかし、日本ではCBD製品として販売されている製品にはTHCは含まれていません。
また、CBDはTHCのように強く精神作用に働きかける作用はありません。
人間にはESC(エンドカンナビノイドシステム)が備わっていて、体の状態を一定に保てるように調節をしています。
CBDはESCの働きを調節して、体の恒常性を保てるようにサポートしてくれることが期待できます。
ストレスの軽減、睡眠の質の改善などの働きが期待できるともいわれています。
コーヒーの働き
コーヒーにはカフェインが含まれています。コーヒーを眠気覚ましに飲むことがあると思いますが、カフェインには覚醒作用があります。
脳には簡単に物質が入り込まないように血液脳関門がありますが、カフェインは血液脳関門を突破して、疲労や眠気を感じさせるアデノシンの受容体と拮抗することで覚醒作用を発揮させます。
また、コーヒーポリフェノールにも注目が集まっています。
ポリフェノールとは、植物に含まれる苦みや香りなどの成分のことです。
ポリフェノールには老化の原因といわれる活性酸素に対抗する力があります。
また、1日3杯のコーヒーを飲むことで、2型糖尿病の発症リスクが提言することが示唆されており、コーヒーに含まれるポリフェノールが役立つのではないかと考えられています。
さらに、コーヒーに含まれるポリフェノールの一種であるクロロゲン酸の摂取により、寝つきがよくなることがヒト試験によって報告されています。
CBDとコーヒーの摂取注意点
CBDとコーヒーを組み合わせたときにどのような働きがあるのか、まだはっきりとは示されていません。そのため、CBDとコーヒーの安全な摂取方法を知って、安全に摂取することが大切です。
CBD製品は製品によって適切な摂取量が違うので、製品の説明書きをよく読んで1日の摂取量を守って摂るようにしましょう。
大量に摂取するほど効果が高まるものではなく、大量摂取によって下痢、イライラ、食欲低下などの副作用が報告されています。
また、CBD製品を選ぶときにはTHCが含まれていないことを確認しましょう。
コーヒー1杯(150ml)には約90mgのカフェインが含まれています。
欧州食品安全機構によると、カフェインの1回の安全な摂取量は成人体重40kgの人で120mgまで、1日の安全な摂取量は成人体重40kgの人で228mgです。
コーヒー3杯で1日の安全な摂取量を超えてしまいます。
カフェインはチョコレート、緑茶、紅茶、エナジードリンクなどにも含まれているので、これらに含まれるカフェイン量も考慮する必要があります。
摂取しすぎると嘔吐、下痢、頭痛、不安などを引き起こします。
CBDもコーヒーも摂取量に気をつけましょう。
▼コーヒーとCBD、その効果と飲み方