CBDオイルの基材としてよく利用されるMCTオイルはエネルギーになりやすいといわれる油です。
でも、どうしてエネルギーになりやすいのか知っていますか。
ここでは、エネルギーになりやすい理由とおすすめの摂取方法を紹介します。
MCTオイルがエネルギーになりやすい理由
MCTオイルとは、中鎖脂肪酸で構成されている油のことです。中鎖脂肪酸はココナッツ油やパーム油にも含まれています。
MCTオイルは、主にココナッツ油やパーム油から中鎖脂肪酸だけを抽出して作られています。
脂肪酸は短鎖脂肪酸、中鎖脂肪酸、長鎖脂肪酸の3つに分けることができます。
普段食事から摂っているのは、中鎖脂肪酸と長鎖脂肪酸です。
長鎖脂肪酸はサラダ油、菜種油など普段調理に使っている油に多く含まれています。
中鎖脂肪酸は炭素数が5~12個程度、長鎖脂肪酸は炭素数が12個以上のものです。
中鎖脂肪酸は長鎖脂肪酸に比べると分子の長さが半分程度で、そのため水に溶けやすい性質があります。
これが、エネルギーになりやすい理由です。
長鎖脂肪酸は小腸で消化酵素の影響を受けて吸収されやすい形になり、小腸から吸収されてリンパ管に入り、そこから血管に入って全身を巡ります。
そして、筋肉、肝臓、脂肪細胞などに運ばれて、必要に応じて分解や貯蔵されます。
中鎖脂肪酸は小腸で消化酵素の影響を受けて吸収されやす形になり、小腸で吸収されるところまでは長鎖脂肪酸と同じですが、その後に門脈を通って肝臓に運ばれる点が違います。
直接肝臓に運ばれるため、素早くエネルギーになるのです。
一般的な油と比べると4倍早いといわれています。
運動時におすすめ
脂質の消化には時間がかかるため、これまでは運動前の脂質の摂取は控えることが望ましいといわれてきました。しかし、その考えは変わってきたようです。
MCTオイルは一般的な油と比べて素早くエネルギーになるため、運動前のエネルギー補給におすすめです。
エネルギーが不足した状態で運動をするとパフォーマンスが発揮されません。
また、集中力が落ちてしまい怪我の危険性があります。
筋トレの場合だと集中力が落ちた状態で行うと、鍛えたい部位を意識しにくく、効率的なトレーニングができません。
そのため、運動前には適度なエネルギー補給が重要です。
MCTオイルはドリンクに混ぜて手軽に摂取できます。
ゼリータイプ、パウダータイプ、個包装のオイルタイプなどタイプがいくつかあり、どのタイプであっても運動前に摂取しやすくなっています。
CBDオイルも同じです。
個包装なら持ち運びしやすく、外での運動の際に便利です。
おすすめの摂取方法
MCTオイルは加熱せずに摂ることをおすすめします。加熱をすると一般的な油よりも低い温度で煙が出たり泡が出たりすることがあり危険です。
サラダにドレッシングを使っているなら、それをMCTオイルに変えてみましょう。
MCTオイルはほとんど味がないので、味が欲しいときには酢や塩など混ぜてみてください。
オリジナルのドレッシングを作れます。
健康のために毎日ヨーグルトを食べている方もいると思います。
MCTオイルはヨーグルトとの相性もよく、混ぜてもヨーグルトの味をほとんど変えません。
適度に油を摂取すると便の滑りをよくするので、ヨーグルトとMCTオイルの組み合わせで便通改善が期待できそうです。
味がほとんどないので飲み物に混ぜても気になりません。
コーヒー、牛乳、ジュースなどとの相性がよいです。
ゼリータイプの場合はそのまま食べることができます。
甘味料が使われていて食べやすくなっています。
パウダータイプは混ぜる料理におすすめです。
パスタの仕上げや卵料理などに活用できます。
この様に、基本的に無味無臭であるMCTオイルはCBDオイルの基材としても最適で、CBDオイルの飲みやすさを実現している理由の一つとなります。
摂りすぐに注意
エネルギーになりやすいとはいっても、油なのでカロリーがあります。脂質1gあたりのカロリーは9kcalです。
糖質とタンパク質はそれぞれ1gあたりが4kcalで、これに比べると脂質はエネルギーが凝縮されています。
効率的にエネルギーを摂取でき、高齢者の低栄養の改善に役立つと注目されていますが、低栄養でない人が摂りすぎればエネルギーの過剰摂取で肥満につながります。
1日の摂取カロリーを考えながら適度に摂るようにすることが、肥満を防ぐために大切なことです。