日本で販売されているCBD製品の多くは、アメリカやヨーロッパなどから輸入しているものです。
しかし、国内製造のCBD製品も輸入品に比べれば数は少ないものの、日本国内で販売されています。
この記事では、CBD製品を国内製造するために必要なことや、CBD製品の選び方などを紹介していきます。
CBDとは
CBDはカンナビジオール(Cannabidiol)の略称です。
麻には80種類以上のカンナビノイドが含まれており、CBDはその一種になります。
麻は人間が古くから利用してきた植物で、衣類、縄、食用など、さまざまなことに利用されてきました。
現在でも麻繊維など日常生活の中に取り入れられています。
麻を危険視する方もいるかもしれませんが、古くから利用されてきた人間になじみがある植物なのです。
CBDはWHOが安全性を認めている成分で、日本では規制されていません。
また、向精神作用や依存性もないとされています。
なぜ輸入製品が多いのか
CBD製品を国内製造するためにどのようなことが必要なのか知る前に、なぜCBD製品を輸入しているのか知っておきましょう。
輸入している理由がわかると、国内製造することの難しさがわかります。
日本には大麻取締法があり、大麻取扱者でなければ大麻草の所持や栽培をしてはいけないとされています。
そのため、日本で大麻草を育てて、そこからCBDを抽出して、製品化することは行われていません。
海外は日本とは法律が違うので、麻を栽培してCBDを抽出することができます。
また、アメリカやカナダではCBDを使用している医薬品が承認されています。
海外ではCBDの抽出から製品化までをすることができるけれど、日本ではそれができない。
そのため、日本で販売されているCBD製品の多くは輸入されているものなのです。
CBD製品を国内製造するためには
CBDを輸入するためには手続きが必要です。
大麻草から作られたCBD製品を輸入する際には、大麻草の成熟した茎や種子から抽出・製造されたCBD製品であることを証明する文書、成分分析書、CBDの原材料および製造過程の写真を提出します。
大麻取締法で規制されているのは、大麻草の花穂と葉です。
成熟した茎と種子は規制対象外になっているので、大麻草の成熟した茎や種子から抽出・製造されたCBD製品であれば、輸入することができます。
これらの書類を提出して原料を輸入し、国内製造をします。
国内製造をするためには、そのための製造ラインが必要です。
日本国内では部位ごとに製造ラインが別れておらず、これまでは法律に適した工場で製造することができませんでした。
しかし、長年の努力の結果、日本国内で製造ラインを完成させた企業があります。
法律に適した製造ラインを持つことによって、国内製造が可能となりました。
国内製造のCBD製品の選び方
国内製造の製品は安心感を持つ方もいると思いますが、国内製造ならどんな商品でも安全だとは限りません。
では、どのような点に気をつけて選べばよいのでしょうか。
THCフリー
国内製造のCBD製品は、原料のCBDを輸入して、国内工場で最終的な製品にしています。
輸入する原料はTHCを含んでいないことを確認しています。
しかし、日本に輸入された海外製品(日本国内製造ではない)からTHCが見つかったケースがあるので、国内製造の製品でも注意が必要です。
成分分析書を公表し、THCフリーなことが明らかになっている製品を選びましょう。
配合量
製品によってCBD配合量が違います。
CBDは忍容性が高い成分といわれていますが、人によっては頭痛や吐き気などの症状が出てしまうことがあります。
CBDを始めて摂取する場合は、配合量が少ない成分を選び、少ない量から摂取するようにしましょう。
添加物の有無
CBD自体に問題がなくても、一緒に配合されている成分が心配なことがあります。
全成分を見て、どのような成分が使用されているのか、その成分は安全なのか確認しておきましょう。
また、食物アレルギーを持っている方は、アレルギー成分を含んでいないことを確認してください。
チョコレートやクッキータイプのCBD製品は、アレルギー成分を含んでいる可能性があるので注意が必要です。
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