麻の利用の歴史やCBDの安全性について


CBDは大麻草に含まれる成分です。

大麻草というと危険なイメージがあるかもしれませんが、CBDは安全な成分です。

そして、麻は古くから利用されてきた歴史のある植物です。

この記事では、麻の利用の歴史やCBDの安全性について解説していきます。


麻を衣服に活用

麻は天然の線維です。

現在は麻よりも綿を使用した衣服が主流ですが、明治以前の日本では綿よりも麻が衣服に使用されていました。

麻を使用した衣服には、次のような特徴があります。


丈夫で長持ち

耐久性があり、繰り返し洗濯機で洗うことができます。


優れた吸水性

吸水性に優れており、汗を吸ってさらりとした状態を保ちます。


使うほどに肌になじむ

なめらかさがあり、使うほどに肌になじんできます。


麻を神事に使用

神社を訪れると鳥居や拝殿にしめ縄がされていますが、伊勢神宮のしめ縄は麻で作られています。

また、鳥浜貝塚遺跡からは6種類の縄が出土しており、このうち2つは麻が原料ではないかといわれています。

大麻(おおぬさ・たいま)は、神事において穢れを祓うために使用するものです。

もともと、ヌサとは神にささげる布のことであり、多くの場合麻で作られていたため「麻」の字があてられています。

現在一般的なや大麻(おおぬさ)には、紙垂や麻苧がつけられています。

紙垂とは、しめ縄や玉串に取り付ける特殊な形に折った紙のことです。

麻苧は麻の線維を原料にした糸のことです。


麻の食用としての歴史

麻の実は食用にされていて、現在ヘンプシード、麻の実として販売されています。

麻の実は殻に包まれているので、殻を取り除いたものを食用とします。

日本で食べられるようになったのは、縄文時代からだといわれています。

麻の実には、マグネシウム、鉄分、亜鉛、タンパク質などの栄養素が豊富に含まれています。

また、人間には体内で合成できない必須脂肪酸がありますが、麻の実は必須脂肪酸のαリノレン酸も豊富に含んでいます。

栄養素のバランスがよいことから、スーパーフードと呼ばれています。

実からは油を搾取することもでき、ヘンプシードオイルとして販売されています。

オイルには必須脂肪酸のαリノレン酸が多く含まれています。


麻を土壌改良に活用

麻は根を深く張る性質があり、根が土壌深くまで伸ばされることにより、ふかふかに耕されます。

日本では、やせた土壌を改良するために活用されてきました。

また、土壌にたまった硝酸性窒素濃度を低減される働きもあるといわれています。

害虫に強く、農薬や化学肥料を用いずに栽培することが可能で、環境に配慮しながら栽培できる作物です。

不良な土地でも育ち、冷帯、温帯、熱帯、やせた土地での栽培が可能です。

砂漠の緑化につながることも期待されています。


CBDの歴史

CBDは海外では医薬品として承認している国があります。

カナダでは、多発性硬化症に伴う疼痛を緩和するための薬・ナビキシモルスが2005年に承認されています。

アメリカでは、ドラベ症候群などの治療に用いるエピディオレックスが2018年に承認されています。

日本では2019年にエピディオレックスを臨床試験として使用許可されました。


CBDの安全性について

CBDは大麻草に含まれる成分で、大麻草というと危険視する方もいることでしょう。

CBDはWHOが安全性を認めている成分です。

世界アンチドーピング機構は、CBDを使用禁止リストから除外しています。

大麻草にはTHCという成分が含まれていて、問題とされているのはTHCです。

THCには幻覚や幻聴を引き起こす作用があります。

一方、CBDには幻覚や幻聴を引き起こしたり、向精神作用はありません。

日本の大麻取締法では、大麻草の花と葉とそれを使用した製品が規制対象となっているため、CBDは大麻草の種子や茎から抽出をしています。

また、CBDの抽出に使用される大麻草は産業ヘンプというTHC含有量が少ないものです。

そして、日本に輸入をする際には成分分析書や写真など必要書類を提出する必要があります。

第三者機関で成分分析を行い、THCが0%であることを確かめています。

このような条件のもとCBD製品が輸入・販売されています。

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