実験結果にみるCBD摂取による覚醒と睡眠の線引き


CBDオイルを試した方は「リラックスする」「よく眠れる」と話す一方、「覚醒する」「集中力が高まる」と話す人もいます。

リラックスすることと覚醒することは逆の作用です。

どうしてCBDが真逆の作用を示すのでしょうか。

CBDとリラックス・覚醒の関係について解説をしていきます。


CBDやCBDオイルとは

大麻草には少なくとも80種類のカンナビノイドが含まれているといわれていて、CBDはその中の一種です。

大麻草というとマリファナを連想しますが、マリファナの主成分はTHCというカンナビノイドの一種です。

THCには向精神作用があり、日本の法律では規制されています。

それに対し、CBDには向精神作用はなく、日本の法律では規制されていません。

CBDオイルは、油脂にCBDを配合したものです。

ベースとなる油脂には、ココナッツオイル、MCTオイル、ヘンプオイルなどが使用されることが多いです。

CBD製品にはリキッドやカプセルなどもありますが、オイルは手に取りやすい製品といえるでしょう。

ベースとなるオイルの違い、配合濃度の違いなど、さまざまな製品が出回っています。


CBDとエンドカンナビノイドシステム

人間の体にはエンドカンナビノイド(ESC)が備わっています。

ESCは体のバランスを調整するために働く機能で、免疫、運動機能、心肺機能、食欲、睡眠などにかかわっています。

人間の体には内因性カンナビノイドというものも存在しています。

内因性カンナビノイドは体内の受容体(CB1、CB2)に働きかけて、ESCの働きをサポートします。

CBDはカンナビノイド受容体に働きかけてESCにかかわり、さまざまな身体機能のバランスの調整をサポートすることが期待されます。

ストレスの緩和、食欲の調整、睡眠、炎症の抑制など、さまざまな働きへの期待が寄せられています。

これまで数多くの研究論文が発表され、現在もCBDの研究が進められています。


CBDと睡眠・覚醒

睡眠と覚醒は真逆の活動です。

CBDオイルを試した人の中には、「よく眠れるようになった」と話す人もいれば、「集中力が高まった」と話す人もいます。

どうしても同じ物質なのに逆の体験をしているのでしょうか。

ラットを使った実験があります。

ラットに高容量(体重1kgあたり10mg~40mg)のCBDを与えるとラットの睡眠率が増加しました。

低用量を与えた場合には、ラットの睡眠時間が減少をし、起きている時間が長くなりました。

このように、ラットの場合は高容量のCBD投与によって睡眠が促され、低用量の投与の場合には覚醒度が高まると考えられます。

ラットを使った実験なので、この結果がそのまま人間に当てはまるわけではありませんが、人間の場合は使用量によって体への働きが変わると考えられます。


CBDの摂取方法

CBD製品には、いろいろなタイプがあり、摂取方法が異なります。


CBDオイル

舌下投与をするタイプです。

スポイトを使用して舌に数滴を垂らし、90秒ほどそのままの状態を保ちます。

舌の皮膚から吸収させたいので、すぐに飲み込まずにしばらく舌に留めておきます。

その後に飲み込みます。


CBDリキッド

電子タバコで蒸気にして吸引をします。

CBDリキッドには、ミントやカフェなどさまざまなフレーバーがあり、好みにあわせて選ぶことができます。


CBDカプセル

CBDオイルをカプセルに閉じ込めたものです。

カプセルに閉じ込めることで、CBD独特の苦みがわかりにくくなっています。

水やぬるま湯と一緒に飲みます。


CBDを摂取すると眠気が出てくることがあるので、運転前・運転中には摂取をしないでください。

CBDを摂取することで眠気がでることもあれば、集中力が増すこともあり、時間帯にあわせて摂取することが上手な利用方法です。

寝つきが悪いときには就寝前に摂取するとよいでしょう。

集中して作業をしたいといったときには、仕事中などに摂取するとよいでしょう。

仕事中には周りの人の視線があるので、CBDリキッドだと使いにくいかもしれません。

CBDオイルやCBDカプセルだと職場でも摂取をしやすいです。

カプセルなら持ち運びもしやすくなっています。


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