生涯に一度はうつ病になる人の割合は5.7%、精神疾患で通院をしている患者数は平成29年には400万人を突破しました。
うつ状態に悩む人は少なくない時代だといえるでしょう。
うつ病は「うつ」という状態の苦しさだけでなく、不眠などの合併症を抱えていることもあります。
CBDは精神に活力を与えてくれるといわれている成分です。
ここでは、CBDがどのように働くのか解説していきます。
CBDとは何?
CBDとは大麻草に含まれるカンナビノイドの一種です。
大麻草には80~114種類ほどのカンナビノイドが含まれており、大麻草の種類によってはカンナビノイドの約40%をCBDが占めています。
大麻草ときくとマリファナを連想して危険に感じる人もいることでしょう。
マリファナの主成分は、カンナビノイドの一種であるTHCです。
THCはカンナビノイドの受容体であるCB1との親和性が高く、幻覚、幻聴、精神錯乱などを引き起こすことがあります。
日本の法律では規制されている成分です。
CBDはTHCに比べるとCBD1への親和性が低く、精神錯乱などを引き起こす働きはありません。
日本の法律で規制されていない成分です。
日本ではサプリメント、オイル、リキッド、クリーム、バームなどCBDを配合した製品が販売されています。
CBDに期待できる働き
CBDの研究が進められており、さまざまな働きが明らかになってきました。
人間の体はさまざまな要素によって構成されています。
ストレス、加齢、生活習慣はコンディションに影響を与え、こういったものが要因となってコンディションが低下してしまうことがあります。
CBDはコンディションのサポートをすることが期待できる成分です。
体に備わるエンカンナビノイドシステム(ESC)は、人間の体を常に一定に保つように働いてくれています。
食欲、睡眠、運動機能などの調整もESCがかかわっています。
神経細胞や免疫系にはCB1、CB2というカンナビノイドの受容体が存在しており、受容体にカンナビノイドが結合することでESCの働きをサポートします。
CBDはESCを促進する働きが期待できるとされています。
CBDはうつ状態に働きかける?
CBDオイルをうつ病や不安障害などの疾患に用いているクリニックがあります。
CBDの研究は主にマウスを使って行われており、人間による試験数は少ないようです。
うつに関してもCBDが人間に有効なのかはっきりしていないようです。
しかし、不安障害を抱える患者にCBDを経口投与して、不安症状が軽減したという報告があります。
うつ状態に対してのCBDの働きをヒト試験で実施され、その働きがあきらかになることが期待されます。
CBDは不眠にも働きかける?
うつ状態に悩んでいる方は不眠にも悩んでいることが珍しくありません。
不眠といっても、なかなか寝付けない入眠困難、夜中に何度も起きてしまう中途覚醒、朝早くに目を覚ましてしまう早朝覚醒などがあります。
不眠の原因は、ストレスや精神疾患などさまざまあります。
CBDは不眠への働きが研究されており、不眠を解消する働きが示唆されています。
人間での試験ではありませんが、CBDオイルを摂取して寝つきがよくなったと感じている人はいるようです。
CBD製品の選び方
CBD製品には、オイル、リキッド、サプリメントなどがあります。
CBDオイルはヘンプオイル、MCTオイルなどにCBDを配合したものです。
直接舌に垂らして摂取をします。
CBDリキッドは、ヴェポライザーを使って蒸気にして吸引をするものです。
ミントや柑橘系などフレーバーがつけられています。
サプリメントは、CBDオイルをカプセルに閉じ込めたものです。
味が気にならず、人目を気にせずに摂取しやすいです。
CBD製品を選ぶときには、THCが含まれていないことを確認してください。
日本ではTHCが規制されているため、日本にはTHCを含む製品を輸入することはできませんが、製品の情報をしっかりと自分の目で確認することが大切です。
第三者機関によってTHC0%なことが確認されていると安心できます。
また、製品によってCBD配合濃度が違うので、どの程度のCBDを摂取できるのかも確認しておきましょう。
→Naturecan-ネイチャーカンWebサイト
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