CBDオイルの基材として頻繁に利用されるMCTオイルとは、ココナッツオイルやパーム核油などから抽出した中鎖脂肪酸100%のオイルのことです。
一般的に食用に使用している飽和脂肪酸にはない効果が期待されています。
中鎖脂肪酸とは
MCTオイルは中鎖脂肪酸100%のオイルです。
そもそも、中鎖脂肪酸とは何なのでしょうか。
脂肪酸は炭素数によって、短鎖脂肪酸、中鎖脂肪酸、長鎖脂肪酸の3つに分類されます。
短鎖脂肪酸は炭素数2~4個程度のもので、腸内細菌によって腸内で作られたり、乳製品など一部の食品に含まれています。
中鎖脂肪酸は炭素数が5~12個のもののことで、パーム核油、ココナッツオイル、母乳などに含まれています。
長鎖脂肪酸は炭素数が13個以上のもののことで、オリーブオイル、キャノーラ油、大豆油など普段口にする植物油などに含まれています。
中鎖脂肪酸は長鎖脂肪酸に比べて炭素数が少ないので、水になじみやすく、消化されやすい特徴があります。この特徴により、さまざまな効果が期待されています。
ダイエット効果
中鎖脂肪酸は長鎖脂肪酸に比べて素早くエネルギーとして利用できる特徴があります。
長鎖脂肪酸の場合は、消化酵素の働きで分解されてから小腸で吸収され、リンパ管を通ってから血液に入り込んで全身を巡り、体のエネルギー源として利用されます。
それに対し中鎖脂肪酸は、消化酵素の働きで分解されて小腸で吸収されてから、門脈を通って肝臓に運ばれてエネルギー源として利用されます。
すぐに血管内に入り、エネルギーとして素早く利用されるのです。
長鎖脂肪酸と比べて体重や胴囲の減少に効果があると報告している研究もあります。
乳酸の蓄積を抑える効果
酸素を使わずに糖をエネルギーとして利用をすると乳酸が蓄積をします。
乳酸の蓄積は筋肉疲労の原因ではないかといわれています。
MCTオイルは素早くエネルギーとして利用することができ、MCTオイルを摂取することで糖の代わりに脂質をエネルギーとしやすくなるといわれています。
それによって、持続的なスポーツを行う際のエネルギー源となってくれることが期待されています。
また、MCTオイルによって乳酸の蓄積の予防に役立つことも報告されています。
認知症に対する効果
認知症は脳の糖尿病といわれ、アルツハイマー型の認知症の方は脳内でブドウ糖をうまくエネルギーとして利用できていないといわれています。
ブドウ糖を脳のエネルギー源としてうまく利用できないと、エネルギー不足によって脳が機能不全状態となってしまいます。
MCTオイルは長鎖脂肪酸に比べて10倍多くケトン体を作りだします。
ケトン体は糖の代わりにエネルギー源となるものです。
能には血液脳関門というものがあり、簡単に脳内に物質が入り込まないようになっています。
しかし、ケトン体は血液脳関門を通過できるとされています。
これまでは脳のエネルギーとなるのはブドウ糖だけと考えられてきましたが、さまざまな研究によってケトン体もエネルギーとして利用できることがわかってきました。
平常時はブドウ糖をほぼ100%脳のエネルギーとして利用しているのですが、絶食時には60%以上をケトン体がエネルギー源として占めていると報告する研究があります。
このことから、脳機能の衰えにケトン体が有効なのではないかと研究が進められています。
記憶力低下を抑制する効果
MCTオイルが短期記憶にどのような影響を与えるのか調査したアメリカからの報告があります。
調査に参加したのは、アルツハイマー病患者、軽度認知障害者です。
MCTオイルを摂取する群と長鎖脂肪酸を摂取する群に分けて試験を行いました。
この試験ではMCTオイルまたは長鎖脂肪酸を20g摂取しています。
その結果、MCTオイルを摂取した群では血中のケトン体濃度が増え、記憶力の低下が抑制されていたのです。
MCTオイルを摂取することでケトン体を脳のエネルギー源として利用でき、機能低下を起こしていた脳が再び機能し始めたと考えられています。
しかし、まだ研究途中なのではっきりしたことはわかっていません。
これからの研究が期待されます。
まだ研究されている途中のものもありますが、このようにMCTオイルにはさまざまな効果が期待されています。
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