ストレスは心身に影響を与え、場合によってはうつ状態や不眠を引き起こすことがあります。
CBDは身体機能の調整だけでなく、精神にも活力を与えるといわれています。
ここでは、CBDがどのようにこころに作用をするのか紹介していきます。
CBDとは
CBDは大麻草に含まれるカンナビノイド類の一種です。
カンナビノイドとは、アサ科植物に含まれる化学物質の総称です。
大麻草には80~114種類ほどのカンナビノイドが含まれているといわれており、大麻草の種類によっては40%ほどをCBDが占めています。
大麻草と言うと不安なイメージを抱える方もいることでしょう。
大麻草に含まれる成分で問題となるのはTHCです。
THCは精神活性作用があり、幻覚や幻聴を引き起こすことがあります。
CBDはTHCのような精神活性作用はありません。
THCは日本の法律で規制されている成分ですが、CBDの規制は日本の法律ではありません。
CBDを手軽に摂取できるように、オイル、リキッド、サプリメントなどの製品が販売されています。
エンド・カンナビノイド・システムとは
エンド・カンナビノイド・システム(ECS)とは、体内にある身体調節機能のことです。
ECSは睡眠、免疫、食欲、痛み、運動機能などの調整にかかわっています。
ECSは、内因性カンナビノイド(エンカンナビノイド)と、それらと結合をする受容体であるCB1、CB2で構成されています。
CB1は神経細胞上に、CB2は免疫細胞上に多く分布をしています。
ESCは加齢やストレスの影響で機能が低下をします。
カンナビノイドが欠乏することによって、さまざまな不調が引き起こされると考えられています。
CBDはエンカンナビノイドを活性化して、ESCを促進することが期待されています。
THCは受容体への結びつきが強く、精神的にハイになってしまう成分ですが、CBDは受容体に間接的に働くため、劇的な精神への働きはないと考えられます。
うつ状態との関係は?
厚生労働省によると、日本人の100人に3~7人はうつ状態を経験しているとされてます。
現在、セロトニンの不足がうつ状態の原因だと考えられています。
セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれる神経伝達物質の一種です。
脳内の神経伝達物質であるドパミンとノルアドレナリンを抑制する働きがあり、精神を安定させます。
セロトニンは必須アミノ酸のトリプトファンから生合成されます。
セロトニンが不足をすると、ドパミンとノルアドレナリンのバランスが不安定になり、2つのバランスが崩れることで不安、うつ、攻撃性などが引き起こされるといわれています。
「CBDはアナンダミドの分解を抑制する」「アナンダミドのシグナル伝達効果を促進する」と、2012年のドイツの研究者による試験で発表されています。
アナンダミドCB1に作用するエンカンナビノイドです。
脳や神経系に多く分布しており、幸福の分子と呼ばれています。
CBDがエンカンナビノイドに働きかけることで、心に活力をもたらすことが期待されます。
2011年に社会不安障害を抱える患者に対して行われた試験では、経口投与をすることで不安が軽減することが示唆されています。
CBDの摂取方法
日本で販売されているCBD製品には、オイル、リキッド、サプリメント、チョコレート、グミなどがあります。
日本では食品扱いされており、医薬品ではないため詳しい摂取方法を製品に記載することができません。
そのため、CBDの摂取方法に決まりはありません。
CBDを摂取するとあくびが出たり、眠気が出たりすることがあるので、運転中や運転前には摂取してはいけません。
これ以外のタイミングであれば、いつでも摂取することができます。
たとえば、朝起きた気分が沈みがちなときにCBDを摂取してみる、寝付けないときに摂取してみるというのでもよいでしょう。
オイルやサプリメントは持ち運びしやすく、職場などでもCBDを摂取できます。
また、セロトニンの分泌を活性化させるためには朝日を浴びることが重要です。
CBDを摂取するだけでなく、朝起きたらカーテンを開けて朝日を浴びる習慣をつけることもおすすめします。
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